今年のトレードも残り僅かとなりましたね。
今年ご参加いただいたユーザーさんは、
無事に全員が大きなプラスとなって、
財布も潤って温かい正月を迎えていただけるかと思います。
また来年も荒れ相場になりそうなので楽しみですね!!
順張り派にとってはボラティリティが高まるほど有難いです。
しかし世の中を見渡してみると、
今年も例に漏れず大多数のトレーダーが負け越しではないかと思います。
特に株式市場では8月の大暴落があったので、
ほぼ壊滅状態ではないでしょうか。
読者の皆さんと共有している運用システムでは、
8月の暴落時にはショートポジションで連日利益を重ね、
その後の急反転ではロングポジションで連日利益を重ね、
結果的には8月だけで40%超も増やすことができました。
どちらに動こうが関係ないところがまさに、
順張りの強みかと思います。
とはいえトレンドが永遠に続くことはないので、
いったんレンジ相場に入ってしまえば逆張りが優勢となります。
どちらにしてもトレードの世界では、
勝つこともあれば、負けることもあり、
連勝することもあれば、連敗することもあり、
どちらの局面も等しく訪れます。
そして世の中には、2種類の人がいます。
ポジティブ思考の人と、ネガティブ思考の人です。
言い換えると、
楽観論者と、悲観論者です。
相場はメンタルが全てですが、
そもそもメンタルは思考によって生まれているので、
目の前で起きた出来事をどのように捉え、
どう思考するかによって、
その後のメンタルは大きく左右されます。
また、
楽観的なトレーダーと、
悲観的なトレーダーとでは、
未来に対するシナリオの描き方が全く異なります。
異なるというより、真逆です。
楽観者は、
自分がとったポジションに対して前向きなので、
チャートが思惑どおりの方向へ動き、
利益が出た時のことばかりを考えています。
もし仮にチャートが逆行し、
想像に反して損失を被ったとしても、
それらのドローダウンは想定の範囲内に収まると考えています。
常に、いい方向にしか考えていません。
このため、想定の範囲外のことが起きたときに狼狽え、
思考停止状態に陥ります。
その結果、
リスク過大なオーバートレードに走りやすく、
塩漬けポジションによって破綻する傾向にあります。
一方で悲観者は、
自分がとったポジションに対して後ろ向きなので、
チャートが思惑とは逆方向へ動き、
損失が膨らんだ時のことばかりを考えています。
勿論ドローダウンは想定していますが、
それらのドローダウンが想定範囲を超えて、
最大ドローダウン幅が更新されることをも考えています。
全ての出来事に対して、
「対処」が用意できているので、
どれだけ想定外のことが起きても狼狽えることはありません。
常に、悪い方向にしか考えていないので、
想定外すらも想定内という、全想定の状態です。
市場参加者の大多数は敗者となり、
勝者になれるのは極々少数ですが、
敗者の殆どは楽観主義者であり、
勝者はほぼ例外なく悲観主義者です。
全てをいい方向に捉え、
自分の思惑どおりにチャートが動くと考えてしまう傾向は、
ある意味で仕方のないことかもしれません。
人間はそもそも、
自分の都合のいいようにしか考えない生き物です。
しかし現実には、
一人の思惑がチャートに影響を及ぼすことはありません。
楽観者は常に最良のケースを想定し、
悲観者は常に最悪のケースを想定しています。
相場においては、
最悪を超える最悪のケースも、
何の前触れもなく唐突に、そして無慈悲におとずれます。
何の容赦もありません。
チャートに何かを期待して、
思惑を描くのは自由ですが、思惑は意味を成しません。
相場では常に、何事も起こり得ます。
そしてそれは、容易に想像を超えてきます。
想像することすら、意味を成しません。
読者のみなさんと共有させていただいているシステムでは、
常に最悪の事態を想定することからロジックが生まれています。
このため隙あらばヘッジトレードを介入させ、
絶え間なく不測の事態に備えています。
ヘッジはいわば保険のようなものですので、
万が一のことが起きても安心というメンタル状態は、
相場を長く継続していく上では必須要件といえます。
恐れるものが無い状態です。
そして実際、
急上昇からの急降下、暴騰からの暴落など、
もし仮に保険を掛けていなかったとしたら、
含み益から含み損へ転じていた局面は数知れません。
敗者は、
相場で何が起こるかを予測することに必死ですが、
勝者は、
相場では何事も起こり得ることを知っています。
楽観主義の敗者は、
勝ったときのことばかりを考えて、負ていきます。
悲観主義の勝者は、
負けたときのことばかりを考えて、勝ち続けます。
システムを組む場合、
何が起こるかを予測するよりは、
何事も起こり得る前提に立ってロジックを考えたほうが、
吉に転びます。
正確にいえば、
吉に転ぶのではなく、凶に転ばないというだけの話です。
凶が排除され、
結果的に吉もしくは大吉だけが残ります。
負けない状況ではなく、
勝ちしかない状況を作ってきたからこそ、
これまで長きにわたって利益を積み重ねることができています。
魑魅魍魎たちの犇めき合う弱肉強食世界において、
来年も皆様と共に利益を勝ち取っていければ幸いです!!
今日も最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
また次回の記事でお会いできると嬉しいです!!